大きく開けた猪苗代駅前ロータリーの向こう。正面に立ち並ぶ建物の一番右手に位置するのが「猪苗代駅前喫茶 万平」民芸品を扱うお土産屋さんと、コーヒーや軽食を楽しめる喫茶店が併設されています。電車とバスの乗り継ぎの時間が空いたので、寄らせていただきました。
店頭には季節のお花が植えられており、ほっこりと穏やかながら華やかな印象。1977年から営業されているとのことで、店構えにも味わいが感じられます。お土産屋さんのスペースでは手織りや裂き織の体験もできるとのこと。民芸に触れてみるのも楽しそうです。
店頭ではご主人がカメラを構えて写真を撮られており、中に入るとシャンとした雰囲気のおかあさんが出迎えてくれました。穏やかなジャズが流れる静かな店内には、4名掛けのテーブルが3つと、カウンターに6席。入口横には囲炉裏を囲んで座れる席もあります。
平日の午前中とあってかノーゲスト。せっかくなので、囲炉裏席に座らせていただきました。鉄瓶や茶釜が置かれているほか、石灯籠や多肉植物の鉢植えなども入れられており、今は使われていない様子。それでもほんのりと炭の香りがして、古民家にお邪魔したような雰囲気。
メニューも豊富で、子どもからお年寄りまで、広く楽しめそうなラインナップ。暖簾には大きく「珈琲」とありますが、紅茶やジュースなども幅広く。軽食もパスタやピラフ、サンドイッチにホットケーキも。しっかりめに食べたい時も、ちょっとおやつにも使えそう。
挽きたてのお豆で入れてくれるブレンドコーヒーは、あっさりして飲みやすく、1日のどの時間帯でも楽しめそうな風味。食事と一緒に、食後に、読書タイムにも溶け込んでくれそうな優しいお味。冷めても酸味が出ることもなく、はじめから終わりまで穏やかに楽しめるコーヒーです。そしてカップとソーサーもおしゃれ。長く営業されていることもあり、さまざまな経年変化も味わい深いものがあります。
猪苗代駅を出ると、ロータリーの向こう側の右手に見えるお店が万平です。広いロータリーにはタクシーの出入りはあるものの、その他の車の交通量は少なく常に駅が見通せます。囲炉裏席からはバス乗り場も見えるため、安心してバスを待つことができました。
猪苗代駅前からはコンビニも遠く、他の飲食店までも距離があります。電車とバスの乗り継ぎを見誤ってしまいどう過ごそうか悩んでいましたが、穏やかに時間を過ごすことができて収穫でした。冬は雪が大変なのかもしれないけど、初夏の穏やかさは格別です。
猪苗代駅前喫茶 万平(食べログ)